坐禅会は24節句の日に行っています。八月の坐禅会は7日と23日でした。
坐禅会 日時のご案内は洞泉院門前の「おしらせ」に掲示しています。また、洞泉院トップページの最新の情報はこちら《洞泉院伝言板》にも最新の情報
をアップしていますのでご覧ください。
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洞泉院の山門をくぐると本堂へと敷石が並んでいます。敷石を踏みながら前へ進んでください。 |
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洞泉院の本堂です。
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本堂の扉を開けてありますので、履物を脱いで、本堂へ入ります。脱いだ履物は揃えておきましょう。 |
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本堂の横に咲く、きれいな花。
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きょうの早朝は小雨が降っていました。
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住職です。
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結跏趺坐のシゲオさんです。
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サトウさんです。坐布を上手に使うことで背筋が伸びて心地よい姿勢を維持す
ることができます。
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住職の姿勢をお手本にしましょう。 |
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早朝の本堂は、少し暗いのでデジカメの撮影には感度不足ですが、坐禅をする
にはちょうどよい明るさです。
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両手は下腹のあたりで印を結びます。
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住職ご夫人のシホさんも坐禅に参禅しています。女性の皆さんもどうぞご参加ください。 |
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坐禅会
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この中に坐布が入っています。
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坐布は、こんなふうに使います。坐禅が終わったら、坐布の形を手で整えてか
らもとのところへ戻します。
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「坐禅」の脳科学トピックス |
釈
迦はセロトニン神経を知り尽くしていた
平常心や中庸との関係があることから、セロトニン神経の働きは、坐禅の呼吸法がもたらす効用ときわめてよく対応します。この事実に気づいてから、私は釈迦 の歩んだ道について、興味を持っていろいろと調べてみました。そして、驚いたことに、釈迦はたいへんな脳の実験者であることに気づいたのです。釈迦は六年 の歳月をかけて荒行を行ったとされますが、じつは、これは自らの身体と脳に対する究極のストレス実験であった、と考えられます。すなわち、脳内のノルアド レナリン神経の働きを見極めるものであったと想像されるのです。 ところが釈迦は、後に荒行を一切中止して、坐禅の呼吸法へと向かいます。呼吸法こそが自己の求める道であると結論づけたのでしょう。そして、これら一連の 発見を自分の心と身体をもって調べつくし、その効能を人々に伝えたのです。その教えは、国を越え、時代を超えて、今日、坐禅、ヨガ、気功法となってしっかり民衆に根付いています。釈迦によって体感さ れた境地とは、セロトニン神経がもたらすさまざまな生理機能であった。その意味で、釈迦はセロトニン神経を知りつくしていた達人と、私には想像されるので す。 |
道
元の只管打坐
坐禅の呼吸法と関連づけて、セロトニン自己受容体の増減を考えてみましょう。坐 禅の呼吸法がセロトニン神経を活性化することは、すでにくわしく解説してきました。この活性化を「絶えず」継続していると、セロトニン自己 受容体が繰り返し刺激されることになります。その結果、自己受容対を発現させる遺伝子にフィードバック制御がかかり、オフの側にスイッチされます。やが て、セロトニン自己受容体の数が減少し、それは、自己抑制機能の減少につながります。このような構造的な変化の結果、セロトニン神経の活動レベルが恒常的 に高く維持されることになります。 このことを道元は只管打坐の仏法と してわれわれに伝えています。ただひたすら坐禅を毎日継続すること、それだ けで良いし、それ以外に最良の道はない、と説いています。また、坐禅をやめれば、元の木阿弥ということになってしまいます。この経験的に得 られた真理は、セロトニン自己受容体の遺伝子によるオンオフ制御ときわめてよく対応します。只管打坐はセロトニン自己受容体の遺伝子をオフにし、自己受容 体の数を減少させ、結果として、セロトニン神経の活動レベルを恒常的に高いレベルに維持させることになります。これが、道元の「只管打坐の仏法」に関する 神経科学的な解釈です。 |
毎
日30分が基本
絶えずセロトニン自己受容体を刺激し続けるということは、二十四時間連続して、という意味ではけっしてありません。三十分間のリズム運動を毎日、継続することが必要で、かつそれで十分な のです。継続して刺激し続ければ、必ず、自己受容体にフィードバックがかかります。それは、興奮を抑制に逆転させますから、むしろ、期待した効果とは反対 になってしまう可能性があります。やりすぎは禁物。頑張りすぎは疲労による マイナス効果も招きます。三十分という時間は、呼吸法時 の脳波測定から、セロトニン神経を活性化する最適の時間と判定されました。それ以上では、逆に自己抑制のフィードバックが出現して、反対の 効果になると考えられます。したがって、早朝にお線香一本分が燃え尽きる時間、坐禅をすれば十分なのです。ただし、それを毎日繰り返すことが、セロトニン 神経をきたえるのには不可欠です。そして、約100日継続すれば、やがてセロトニン神経に構造的な変化が現れ、恒常的に高い活動レベルが維持されるように なります。 |
セ
ロトニン神経が弱るとキレやすくなる
ラットのセロトニン神経を破壊して、動物飼育箱にマウスといっしょに入れる実験です。こうすると、そのラットはマウスを殺して食べてしまうという、通常見 られない残虐な行動を引き起こすようになるのです。しかし、ラットの脳にセロトニンを補給してやると、この症状は消失します。セロトニン神経が極端に弱る と、凶悪事件を起こすほどの過激な行動に歯止めがきかなくなる、といえます。 |
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下記から一部を引用させていただきました。 『セ ロトニン欠乏脳―キレる脳・鬱の脳をきたえ直す』 生活人新書 有 田 秀穂 (著) 価格: ¥714 (税込) キレる子どもや鬱の大人の脳では、セロトニン神経が衰弱 し、脳内物質が欠乏している。不安や恐怖、興奮を適度に抑え、覚醒時のクールな意識(とらわれない心)を演出するセロトニン神経の不思議な働きを明らかに する。リズム運動できたえ、昼夜逆転した生活習慣を見直すことなどで、弱った脳と心に静かなパワーをとり戻す方法を、脳科学研究の最前線から提案する。 目次 キレる子どもが増えていく |